私が公営住宅に入居できたのは、申し込みを始めてから4年目の春のことでした。
当選通知が届いたとき、正直しばらく実感がわかなかったのを覚えています。 それまで毎年「補欠」か「落選」の通知を受け取り続けていたので。
この記事では、私が実際に経験した公営住宅の応募から入居まで、そして入居してわかった家賃のリアルをお伝えします。 制度の解説より、実際に住んでいる人間の話の方が参考になると思って書きました。
この記事は「生活費は月10万円で足りる?」の続き記事です。 家賃がどう決まるのか、具体的な数字でお伝えします。
私の家賃はいくらか
現在の家賃は月22,000円です。 3LDK、北海道の公営住宅です。
以前住んでいた民間賃貸と並べると、こうなります。
| 住まい | 間取り | 家賃 |
|---|---|---|
| 民間賃貸(以前) | 2LDK | 45,000円 |
| 公営住宅(現在) | 3LDK | 22,000円 |
月の差額 23,000円 / 年間 276,000円
広さは増えて、家賃は半分以下になりました。
月23,000円の差額は、私にとって食費のほぼ1か月分です。
なぜ公営住宅を選んだのか
最初のきっかけは、子どもが成長したことでした。 2LDKの賃貸では手狭になってきて、もう少し広い部屋を探し始めたのです。
民間賃貸で3LDKを探すと、家賃は6〜7万円台になります。 そのとき初めて「公営住宅」という選択肢を真剣に調べました。
条件は一つだけ決めていました。通学圏内であること。 エリアを絞ると、応募できる団地は限られてきます。
人気のある団地は倍率が高く、最初の年は補欠にもかかりませんでした。 2年目、3年目も同じ。 4年目でようやく当選通知が届きました。
「あきらめずに出し続けること」以外に、私にできることは特になかったと思います。 倍率がある以上、運の要素も正直あります。
公営住宅に住んでよかったこと
家賃が固定費の土台になる
月22,000円という家賃は、収入が変わらない限り大きく動きません。 退職後、収入が不安定になる時期に「固定費の軸」があることは、思った以上に精神的に楽でした。 何があっても、この家賃の上に生活を組み立てればいい、という安心感です。
雪かきの負担が少ない
北海道の冬は雪との戦いです。 戸建てに住んでいたら、雪かきは自分でしなければなりません。 公営住宅(集合住宅)では、共用部分の雪かきは管理側が対応してくれます。 一人暮らしの体で、冬に雪かきをしなくて済むのは想像以上に助かっています。
老後の不安が少し和らいだ
家賃が安いということは、老後の資金計画が立てやすいということでもあります。 年金だけになったとしても、家賃22,000円なら生活の基盤は維持できる。 その見通しがあるだけで、将来への不安がかなり変わりました。
一人暮らしでも周囲が近い
集合住宅なので、隣や上下に人が住んでいます。 何かあったとき、誰かがいる環境というのは、一人暮らしとしては安心です。 防犯の面でも、一軒家より気持ちが楽だと感じています。
困ることもある
良いことばかり書くのも正直ではないので、困っていることも書いておきます。
人間関係の距離感
今もあいさつ程度のお付き合いですが、わからないことがあると親切に教えてくださる方が多く、助かっています。 深くかかわるわけではないけれど、いざというときに声をかけられる関係があるのは、一人暮らしとしてありがたいです。
団地内の役割がある
年に数回の共用部分の清掃や、回覧板の管理など、小さな役割があります。 「面倒では?」と思っていたのですが、実際にやってみると負担はそれほどでもありませんでした。 むしろ、こういった機会が住民同士のちょうどよい接点になっていると感じています。 公営住宅を検討している方は、こうした関わりがあることも頭に入れておくといいかもしれません。
退去時の原状回復
民間賃貸と同様、退去時には原状回復が求められます。 自分で傷をつけた部分は費用負担が発生します。 入居時に状態を記録しておくことを強くおすすめします。私はスマホで写真を撮って日付を残しました。
設備の古さ
築年数が経っている団地も多く、設備は新築マンションとは違います。 私の部屋もそれなりに古いですが、住めないレベルではありません。 家賃との兼ね合いで、納得して選んでいます。
公営住宅だから月10万円で暮らせるわけではない
家賃が安くなったことは、たしかに大きな変化でした。 でも、それだけで生活費が月10万円になるわけではありません。
食費を意識して管理する、通信費を見直す、車を持たない生活を選ぶ。 そういった選択を積み重ねた結果として、今の生活費があります。
家賃は固定費の中でも大きな割合を占めます。 そこを下げることで、他の費目に少しゆとりが生まれる。 公営住宅はその「土台」を作ってくれた、という感覚です。
現在の月々の生活費(夏季ベース)
| 費目 | 金額 | メモ |
|---|---|---|
| 合計(夏) | ― | 冬は灯油代+約12,000円 |
※灯油代は冬季(11〜3月頃)のみ発生します。夏季の合計には含めていません。
まとめ:4年待ったことを後悔していない
公営住宅への入居は、私の生活を変えました。 家賃が下がったことだけでなく、「これで老後の住居費はなんとかなる」という安心感を得られたことが大きかったと思います。
4年間落選し続けたことは、正直きつかったです。 でも今振り返ると、あきらめなくてよかったと思っています。
もし検討しているなら、まず一度申し込んでみることをおすすめします。 何年かかるかわかりませんが、応募し続けることでしか当選には近づけません。
この記事でお伝えしたこと ・現在の家賃は22,000円(3LDK・公営住宅) ・以前の民間賃貸(2LDK・45,000円)との差は月約23,000円 ・申込から4年目でようやく当選 ・家賃が安くなったことは大きいが、それだけで月10万円生活が成立するわけではない ・食費・通信費・車なし選択など、複数の見直しの積み重ねが今の生活費
生活費の全体像はこちらで公開しています 食費・光熱費・通信費など、月10万円の内訳を項目ごとに整理しました。 月10万円生活の内訳を見る


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