この記事を書いた人:北海道の公営住宅で一人暮らしをしている詩乃。入居3年目の実体験をもとに書いています。
公営住宅で一人暮らしを始める前、私が気になっていたのは、家賃や設備だけではありませんでした。
自治会や当番は大変なのか。隣人との付き合いは濃いのか。騒音で困ることはないのか。
実際に入居して分かったのは、同じ公営住宅でも、暮らしやすさや当番の負担は棟によって大きく異なるということです。
私の棟では、隣人付き合いは挨拶程度です。役員を押し付けられたこともなく、雪かきも「できる人が行う」という形です。
一方、公営住宅に住む知り合いからは、清掃当番や雪かき、騒音で困った経験を直接聞きました。
この記事では、私自身の入居3年目の経験と、知り合い本人から聞いた体験を分けながら、公営住宅の一人暮らしで事前に知っておきたいことを紹介します。
この記事でわかること
・私の棟の自治会・雪かき・隣人付き合い
・知り合いが経験した清掃当番と管理人の負担
・公営住宅で実際に聞いた騒音の事例
・避難はしご点検と排水管清掃の頻度
・内覧時に確認しておきたい場所と質問
公営住宅の負担は、棟によって大きく違う
公営住宅の暮らしを一括りにして、「自治会が大変」「人間関係が面倒」とは言い切れません。
私が入居前に自治会や当番について担当者へ尋ねたときも、返ってきたのは「棟によって違いがあるので分かりません」という回答でした。
実際、私の棟と知り合いが住んでいた棟とでは、当番の内容や負担がかなり違います。
私の棟では雪かきの強制はない
北海道の公営住宅では、冬の雪かきが気になる方もいると思います。
私の棟には、決められた雪かき当番はありません。「できる人が行う」という形で、私も気づいたときに雪かきをしています。
これまで誰かに強制されたことは一度もありません。
知り合いは朝7時までの雪かきを経験した
一方、公営住宅に住んでいた知り合いからは、「当番の日は、朝7時までに団地前の歩道を雪かきしなければならなかった」と直接聞きました。
同じ公営住宅でも、私の棟のようにできる人が行う場合もあれば、時間まで決められた当番がある場合もあります。
募集案内だけでは分からないこともあるため、応募前や内覧時に確認できるのであれば、雪かき当番の有無を聞いておくと判断材料になります。
清掃当番と管理人の負担を経験した知り合いの話
知り合いから聞いた中で特に負担が大きいと感じたのが、共用部分の清掃です。
知り合い本人から聞いた体験
当番になると、5階建ての全フロアにある共用廊下・階段の窓拭きを、一人で担当していたそうです。
私の棟には、これと同じ清掃当番はありません。
また、別の知り合いは、前の管理人から「若いから」という理由で次の管理人を頼まれ、断りにくい雰囲気の中で実際に引き受けたと話していました。
ただし、これは知り合いが経験した棟の話です。すべての公営住宅で同じ負担があるわけではありません。
自治会や隣人付き合いについては、次の記事で私の棟の実情を詳しくまとめています。
公営住宅の騒音|私の場合と知り合いの経験
公営住宅も集合住宅です。周囲の生活音が聞こえることはあります。
ただし、音の種類や感じ方、住人の生活時間はそれぞれ違うため、「公営住宅は必ずうるさい」とは言えません。
私は夜間の洗濯機の音に耳栓で対応している
私の部屋では、上階から夜間に洗濯機の音が聞こえることがあります。
音が気になるときは、耳栓をして寝ています。今のところ、それを理由に引っ越したいと考えるほど困ってはいません。
これは私が音を許容できているというだけで、同じ音でも負担に感じる方はいると思います。
深夜の足音を理由に引っ越した知り合いもいる
一方、別の知り合いからは、上階から聞こえる深夜の足音を理由に引っ越したと直接聞きました。
私は本人からそのように聞いていますが、ほかの事情があったかどうかまでは確認していません。
同じ建物でも、住む部屋や周囲の住人によって状況は変わります。入居前にすべてを把握することはできませんが、内覧時に担当者へ騒音相談の有無を尋ねることはできます。
内覧時に騒音について直接確認した
私が内覧した際、担当者へ騒音について尋ねました。
そのとき、「絨毯を敷いていない方もいるが、この棟から騒音トラブルの相談は来たことがない」と説明を受けました。
入居後の音を保証するものではありませんが、私にとっては入居を判断する一つの材料になりました。
騒音が特に気になる方は、内覧時に次のような点を尋ねてみるとよいでしょう。
・これまで騒音に関する相談があったか
・床材や絨毯に関する決まりがあるか
・入居後に騒音で困った場合、どこへ相談するのか
担当者がすべてを把握しているとは限りません。それでも、確認せずに入居するより、聞ける範囲で尋ねておく方が納得して判断できます。
ゴミ置き場と掲示板は、棟の様子を知る参考になる
私の棟のゴミ置き場は、現在きれいな状態に保たれています。
一方、同じ棟の方からは、向かい側の棟では回収されなかったゴミが残ることがあると聞きました。私はその状態を直接見たわけではないため、あくまで聞いた話です。
また、公営住宅での暮らしを経験してきた知人から、「内覧時に掲示板を見ると、その棟でどのような注意が多いのか参考になる」と教えてもらいました。
私の棟の掲示板に貼られているのは、直近のお知らせが中心です。
内覧時に掲示板を確認できる場合は、騒音やゴミ出しなど、同じ内容の注意書きが繰り返されていないかを見るのも一つの参考になります。
ただし、掲示物だけで、その棟の人間関係や住みやすさを断定することはできません。
室内に入る点検は、日程変更できる場合がある
入居後、私が最初に戸惑ったのが、室内への立ち入りが必要な点検と清掃でした。
私の住宅では、次の予定があります。
| 内容 | 頻度 |
|---|---|
| 消防法に基づく消防用設備(避難はしご)の点検 | 年2回 |
| 排水管清掃 | 3年に1回 |
当初の私は、案内された日時に必ず在宅しなければならないと思い込み、どちらの場合も仕事を休んで立ち会っていました。
しかし、後から確認すると、都合がつかない場合は別の日に対応してもらえると分かりました。
対応方法は住宅によって異なる可能性があります。案内された日時に都合がつかない場合は、仕事を休むと決める前に、連絡先へ日程変更が可能か確認してください。
入居前・内覧時に確認したいこと
棟ごとの違いを完全に把握することはできません。それでも、入居前に確認できることはあります。
確認しておきたい項目
・自治会や清掃当番の内容
・雪かき当番の有無と時間
・これまでの騒音相談の有無
・ゴミ置き場と共用部分の状態
・掲示板に同じ注意書きが繰り返されていないか
・室内点検の日程を変更できるか
私が自治会について尋ねたときのように、「棟によって違うため分からない」と回答される場合もあります。
すべての答えが得られなくても、実際に共用部分を見て、担当者へ質問したうえで判断することが大切です。
まとめ|公営住宅の一人暮らしは棟ごとの差を知っておく
私の棟では、隣人との関係は挨拶程度です。雪かきの強制もなく、役員を押し付けられた経験もありません。
一方、知り合いからは、5階建て全体の清掃、朝7時までの雪かき、若いことを理由にした管理人の依頼、深夜の足音を理由にした引っ越しについて直接聞きました。
これらの経験から分かるのは、公営住宅というだけで暮らしやすさを決めつけられないということです。
同じ制度の住宅でも、自治会の運営、当番、周囲の生活音は棟によって異なります。
不安を必要以上に大きくするのではなく、応募前や内覧時に確認できることを一つずつ確かめる。それが、入居後の「知らなかった」を減らす現実的な方法です。


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