公営住宅に住んで3年、今でも後悔していない理由|入居後にわかった5つの現実

市営住宅で後悔につながる騒音・設備・立地の5つの現実を紹介する記事のアイキャッチ画像

この記事を書いた人:北海道の公営住宅で一人暮らしをしている詩乃。入居3年目の実体験をもとに書いています。

「市営住宅へ入居すると、後悔するのだろうか」

家賃を抑えられることに魅力を感じても、建物の古さや設備、騒音、近所付き合いなどが気になり、応募をためらう方もいると思います。

現在、私は築約35年の公営住宅で一人暮らしをしています。間取りは3LDKで、現在の家賃は月22,000円です。

結論から言うと、入居3年目の今も、公営住宅へ入居したことを後悔していません。

ただし、何も不便がなかったわけではありません。

深夜に聞こえる洗濯機の音、既製品を取り付けられなかった網戸、バスタブとシャワーがない浴室など、入居して初めて分かったこともあります。

この記事では、私が実際に経験した5つの現実と、それでも後悔していない理由を紹介します。

この記事でわかること

・入居3年目に感じている5つの現実
・網戸、バスタブ、シャワーで実際にかかった手間と費用
・修繕を依頼したときの対応日数
・応募先を選ぶときに立地を確認する重要性
・不便があっても私が後悔していない理由

市営住宅で後悔につながりやすい5つの現実

① 深夜に洗濯機の音が聞こえることがある

私の部屋では、上階から夜間に洗濯機の音が聞こえることがあります。

現在は、気になるときに耳栓をして寝ています。今のところ、その音を理由に引っ越したいと考えるほど困ってはいません。

ただし、同じ音でも感じ方は人によって異なります。静かな環境を最優先する方にとっては、周囲の生活音が負担になる可能性があります。

集合住宅では、入居前に周囲の生活時間まですべて確認することはできません。

内覧時に、これまで騒音の相談があったかを担当者へ尋ねることはできますが、入居後の静かさが保証されるわけではありません。

私自身の経験と、深夜の足音を理由に引っ越した知り合いの話は、次の記事にまとめています。

② 網戸が特注になり、現在も設置していない

私の住宅には、入居時から網戸が付いていたわけではありません。

窓に既製品の網戸を取り付けられず、特注で用意する必要がありました。

見積もりを取ったところ、提示された金額は約85,000円と約75,000円でした。

私には高額だったため、現在も網戸は設置していません。

古い住宅では、窓の大きさや形が現在販売されている既製品と合わない場合があります。

網戸が付いているかだけでなく、付いていない場合に既製品を取り付けられるか、特注するといくらかかるかまで確認できると、入居後の予想外の出費を減らせます。

③ 浴室にバスタブとシャワーが付いていなかった

私が入居した住宅には浴室のスペースはありましたが、バスタブとシャワーは設置されていませんでした。

バスタブは月1,400円のリースを申し込みました。申し込みから設置まで約1週間かかりましたが、引っ越し前に設置を終えています。

シャワーは、引っ越し後に設置しました。

本来は模様替えの申請許可後に設置するという説明でしたが、シャワーについては電話で申請を依頼し、書類を後日提出する対応になりました。

業者へ連絡してから、設置まで約1週間でした。

ただし、この期間には私の仕事の都合も含まれています。すべての住宅や入居者が同じ日数になるわけではありません。

シャワー本体と取り付け工事を合わせた費用は40,000円でした。

私の浴室設備

・浴室のスペースはあった
・バスタブは付いていなかった
・バスタブは月1,400円でリース
・申し込みから設置まで約1週間
・シャワーも付いていなかった
・シャワー本体と工事費は合計40,000円
・シャワーは業者への連絡から約1週間で設置

鍵を受け取れば、すべての設備をすぐ使えるとは限りません。

浴室があるかだけで判断せず、バスタブ、シャワー、給湯に必要な設備がどこまで付いているかを、内覧時に確認する必要があります。

当選後から入居までの詳しい時系列は、次の記事で紹介しています。

④ 修繕を依頼しても即日対応とは限らない

入居後、浴室の隙間にカビがあり、水が入り込む状態になっていることに気づきました。

修繕を依頼し、連絡してから約3日後に対応してもらいました。

これは、私が実際に修繕を依頼したときの一例です。修繕内容、担当者の予定、入居者が在宅できる日によって、対応までの日数は変わります。

約3日という期間だけを見て、対応が早い、遅いと一律に判断することはできません。

入居時には、不具合を見つけたときの連絡先と、住宅側が対応する範囲、自分で負担する範囲を確認しておく必要があります。

⑤ 病院・買い物・交通の立地が今の暮らしを左右する

公営住宅へ応募するとき、私は家賃や間取りだけでなく、病院、買い物、公共交通を利用しやすいことも好条件だと考えました。

現在、私は車を所有していません。

それでも生活できているのは、病院や買い物、公共交通を利用しやすい立地だからです。

具体的な病院名、距離、地域名は、居住地の特定を避けるため掲載しません。

応募時には車を持っていても、年齢や生活状況の変化によって、将来は車を手放す可能性があります。

現在の移動手段だけでなく、車がなくても通院や買い物を続けられるかを確認することが重要です。

応募前に確認したい立地条件

・普段利用する病院へ通えるか
・必要な診療科を利用しやすいか
・食料品や日用品を購入できる場所があるか
・公共交通を利用しやすいか
・車を手放しても生活を続けられるか
・冬も無理なく移動できるか

入居前に確認したいこと

入居後の後悔を減らすには、家賃だけで判断しないことが大切です。

内覧時の確認項目

・バスタブとシャワーは設置されているか
・自分で設備を用意する場合、申請が必要か
・網戸は付いているか、既製品を取り付けられるか
・室内にカビ、水漏れ、隙間などがないか
・不具合を見つけた場合の連絡先
・周辺の生活音について相談例があるか
・病院、買い物、公共交通を利用しやすいか
・自治会費、管理費、当番、管理人の順番

私が実際に支払った初期費用は、約24万円です。

敷金、シャワー、冷風機、引っ越し、カーテン、照明などの詳しい内訳は、次の記事にまとめています。

市営住宅が向いているかは、何を優先するかで変わる

設備の新しさ、完全な静けさ、入居時からすべてが揃った住宅を求める方には、私が住むような古い公営住宅は合わない可能性があります。

一方、建物や設備の古さを確認したうえで、住居費を抑えることを優先したい方には、公営住宅が選択肢になります。

重要なのは、「市営住宅は良い」「市営住宅は悪い」と一括りにすることではありません。

自分が譲れない条件と、工夫できる不便を分けて考える必要があります。

それでも入居3年目の私が後悔していない理由

私は現在、築約35年の3LDKに、月22,000円の家賃で暮らしています。

この住宅へ入居できたのは、応募を始めて4年目、合計10回目でした。

網戸は高額で設置を見送り、バスタブはリース、シャワーは自分で取り付けました。深夜の洗濯機の音が聞こえる日もあります。

それでも、入居したことを後悔していません。

一番の理由は、毎月の住居費を無理のない金額まで下げられたことです。

建物や設備の古さには、確認や準備が必要です。しかし、家賃は一度だけではなく、住み続ける限り毎月必要になります。

私は、設備の新しさより、家賃の負担を抑えて落ち着いて暮らせることを選びました。

入居3年目の今も、その判断は変わっていません。

まとめ|5つの現実を知ってから応募先を選ぶ

私が入居後に経験した5つの現実は、次のとおりです。

1.深夜に洗濯機の音が聞こえることがある
2.網戸が特注になり、見積額が高く設置を見送った
3.浴室にバスタブとシャワーが付いていなかった
4.浴室の修繕依頼から対応まで約3日かかった
5.車のない現在、病院・買い物・交通に便利な立地が役立っている

不便な点を知らずに入居すれば、「こんなはずではなかった」と感じる可能性があります。

しかし、必要な設備や費用、周囲の環境、立地を事前に確認すれば、自分に合う住宅か判断しやすくなります。

私は不便な点を含めても、家賃22,000円で暮らせる現在の住宅を選んで良かったと感じています。

後悔を減らすために必要なのは、家賃の安さだけを見ることでも、不安な情報だけで諦めることでもありません。

自分が何を優先するのかを決め、応募前と内覧時に一つずつ確認することです。

公営住宅シリーズ|07

入居3年目でわかった現実

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