仕事に行きたくない朝に、春風ともらい泣き。退職前の私の話

春の朝、車の中で窓の外を見つめる50代女性。退職前の月曜日の揺れる気持ちを表現したアイキャッチ画像

※この記事は、退職直前の私の話の続きです。まだお読みでない方は、そちらからご覧いただけるとより伝わると思います。

今朝、鏡に映った自分を見て、思わずため息がこぼれました。

「あぁ、仕事に行きたくない……」
休日の晴れやかな顔とは裏腹に、どこか疲れの見える自分の顔。
また新しい一週間が始まる。
そう思うだけで、足取りは鉛のように重く、心がぎゅっと拒絶しているのが分かりました。

50代で退職を決めた今も、最後の出勤日までこの気持ちは変わらない。
きっと、同じように感じている方も多いのではないでしょうか。

けれど、一歩外へ出ると、そこには確かな「春」が立ち込めていました。

頬を打つ風はまだ冷たいけれど、
その中には、春の朝特有の懐かしい香りが混じっていました。

車を走らせているうちに、不思議なことが起こりました。

あんなにどんよりと重かった気持ちが、春の光に溶け出すように消えていき、
職場に着く頃には心はすっかり晴れ渡っていたのです。

自席につき、始業のチャイムが鳴り響きます。

心の中でそっとつぶやきました。

「さあ、ここで過ごす時間も、あとわずか。最後までポジティブな私を見せることが、みんなへの最大のお返し!」
(あら?笑)

グッと背筋を伸ばして、一日をスタートさせました。

すると、いつも仲良くしてくださる同僚が、嬉しそうな顔でお菓子を差し出してくれたのです。

「おはようございます!……実は、子どもが第一志望の大学に合格したんです!!」

そのお子さんは、うちの子と同級生。(私が遅くに産んだ末っ子です)
幼い頃から成長を見守ってきた、私にとっても他人事ではない存在です。

自分の子の事のように嬉しくて、胸がいっぱいになり、
気づけば二人で手を取り合って涙をこぼしました。

こんな時、心から溢れる嬉し涙は、なんて温かいのでしょう。

同僚の家族にとっての新しい門出。
そして、これから始まる私自身の新しいスタート。
それらが重なり合い、祝福し合っているような——

最高に晴れやかな一週間の始まりになりました🌸

「仕事に行きたくない」と思って始まった朝でしたが、
帰る頃には、少しだけ前を向けている自分がいました。


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「なぜ辞めることにしたのか」——その経緯はこちらに書いています

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