この記事を書いた人:公営住宅での暮らしを、実体験をもとに記録しています。
北海道でも、夏が近づくと「エアコンを付けたほうがいいのだろうか」と考えます。
私も現在の公営住宅へ入居する前は、エアコンを設置するつもりでいました。
ところが、設置しないまま今年で3回目の夏を迎えました。
結論から言うと、今年もエアコンがなくても過ごせました。
ただし、「北海道の公営住宅ならエアコンはいらない」という話ではありません。暑くて寝つけない夜もありましたし、人が集まった日は「さすがに暑い」と感じました。
それでも過ごせたのは、今年の気温だけではなく、部屋の向きや風通しにも助けられたからだと思っています。
入居してから3回の夏を過ごし、今年初めて一日中家にいる生活をして分かったことを、正直に書いてみます。
入居前はエアコンを設置するつもりだった
入居前、エアコンを取り付けられるのか管理側へ確認しました。
壁に穴を開けて設置することはできる。ただし、エアコン本体と工事費は自己負担で、退去するときには原状回復が必要という説明でした。
入居時には、敷金や引っ越し代だけでなく、シャワー、カーテン、照明などにもお金がかかりました。私が実際に支払った金額は約24万円です。詳しい内訳は、公営住宅の初期費用はいくら?入居時に約24万円かかった内訳にまとめています。
初期費用は多くかかりましたが、エアコンを買えなかったわけではありません。
私が引っかかったのは、自分でお金をかけて取り付け、退去するときには、またお金をかけて元へ戻すことでした。
しかも、私が入居した部屋にはシャワーも付いていませんでした。
今の暮らしでは、シャワーもエアコンも、ぜいたく品とは言い切れません。どちらも必要性の高い設備だと思います。
それを入居者が自費で取り付け、退去時には原状回復する。この仕組みは今の暮らしに合っているのだろうかと、今も疑問に思っています。
そこで私は、エアコンをすぐに設置せず、一度この部屋で夏を過ごしてから考えることにしました。
3回目の夏、初めて一日中家で過ごした
現在の公営住宅へ入居してから、今年で3回目の夏です。
これまでの2年間は仕事をしていたため、日中の暑い時間帯は家にいないことが多くありました。
そのため、エアコンなしで夏を過ごしたとはいっても、一日を通した部屋の暑さを知っていたわけではありません。
今年は仕事をしていた頃とは違い、初めて日中も家で過ごす夏になりました。
ところが、家の中ではそれほど暑さを感じていなかったのに、外へ出た瞬間、「今日はこんなに暑かったのか」と驚いた日が数日ありました。
室温と外気温を測って比べたわけではないので、実際に何度違ったのかは分かりません。
それでも私の体感では、外よりも家の中のほうが過ごしやすく感じました。
一日中家にいたからこそ、これまで気づかなかった部屋の向きと風の強さが見えてきました。
西日が直接入らないことに助けられた
私の住戸は、表示では南向きですが、実際には少し南東寄りです。
北西側には2つの寝室があり、それぞれに窓があります。ただし、西側の壁には窓がありません。
そのため、午後の強い西日が部屋へ直接入らないことも、暑さを抑えてくれた理由の一つだと思います。
その代わり、冬は寒く感じます。
西日の暖かさを取り込めないので、夏に涼しい部屋が冬も過ごしやすいとは限りません。
北海道の冬は、部屋の向きだけではなく暖房費も無視できません。築約35年の3LDKで実際にかかった金額は、北海道の公営住宅、冬の灯油代はいくら?で記録しています。
冬の寒さはありますが、夏の過ごしやすさも含めて、私はこの部屋の向きを気に入っています。
1階では弱い風が、自宅では洗濯物をなびかせる
今年、一日中家で過ごして初めて気づいたことがあります。
それは、私の部屋は思っていた以上に風が強いということです。
私は中間階に住んでいます。自宅では洗濯物が大きくなびくほど風が吹いているのに、1階へ下りると、それほど風を感じない日があります。
高さや建物の形、周りの棟、窓の位置などが関係しているのかもしれません。ただ、正確な理由までは分かりません。
部屋には窓が4枚あります。すべて開けると風が通り抜け、この風がエアコンなしでも過ごせた一番大きな理由だと感じています。
同じ公営住宅でも、棟や階、窓の向きが違えば、風の入り方も室内の暑さも変わります。
すだれは窓の片側だけに掛けている
各部屋の窓には、片側だけにすだれを掛けています。
窓全体をふさがず、風が入る場所を残しながら日差しを遮るためです。
特別な暑さ対策ではありません。
それでも、西日が直接入らない部屋の向き、窓から抜ける風、すだれの日よけが重なり、私の部屋ではうまく働いてくれました。
エアコンを設置するかどうかを考える前に、日差しがどこから入り、風がどのように抜けるのかを知ることも大切なのだと分かりました。
外気温29度の日は、さすがに暑かった
夏の間、何もしなくても快適だったわけではありません。
外気温が29度になった日は、さすがに暑いと感じました。
家に人が集まった日も、一人でいるときより部屋が暑くなりました。
そんな日は扇風機を使い、今年買った冷却タオルを肩から羽織りました。水でぬらして振ると冷たくなるタイプで、暑い日にはずいぶん助けられました。
夜には、暑くてなかなか寝つけない日も数日ありました。
そのときは、冷却シートを足の裏に貼り、扇風機を足元から当てて寝ました。足の裏の冷却シートは、私にとって夏の必需品です。
※冷却シートを足の裏に貼るのは、私個人の使い方です。使用するときは、商品の使用方法や注意事項を確認してください。
「エアコンなしで過ごせた」とはいっても、暑さを我慢し続けたわけではありません。
暑い日は扇風機や冷却用品を使い、その日の暑さに合わせて過ごしていました。
今年の気温にも助けられたと思う
今年は、私の住む地域では、ニュースを見て想像していたほど厳しい暑さが長く続かなかったと感じています。
もし外気温の高い日が続いていたら、同じ部屋でも過ごし方は変わっていたはずです。
今年エアコンなしで過ごせたのは、部屋の向きや風通しだけのおかげではありません。その年の気温にも助けられました。
同じ北海道でも地域によって暑さは違います。同じ市営住宅・公営住宅でも、棟、階、窓の向き、周りの建物によって部屋の環境は変わります。
家にいる人数や時間、暑さの感じ方によっても、エアコンが必要かどうかは違ってきます。
来年も設置しないとは決めていない
今年エアコンなしで過ごせたからといって、来年も大丈夫だとは限りません。
来年は、そのときの気温や気象情報を見て決めます。厳しい暑さが予想されるなら、エアコンの設置をもう一度考えます。
今回の経験で分かったのは、エアコンが必要かどうかは、「北海道だから」「公営住宅だから」だけでは決められないということです。
私の部屋では、次の条件が重なっていました。
暑い日も、寝苦しい夜もありました。それでも今年の私には、エアコンを設置しなければ暮らせないほどではありませんでした。
住んでみなければ分からないことは、やはりあります。
入居前には気づかなかった風の強さも、3回目の夏になって初めて分かりました。設備の古さや不便なところを含めても、私が今の公営住宅を選んでよかったと思う理由は、公営住宅に住んで3年、今でも後悔していない理由にまとめています。
来年の夏がどれほど暑くなるのかは、今は分かりません。
そのときの天気と自分の体調を見ながら、必要なら設置する。今の私は、それでよいと思っています。

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