市営住宅に住むのは恥ずかしい?入居前と3年目で変わった私の気持ち

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この記事を書いた人:公営住宅での暮らしを、実体験をもとに記録しています。

「市営住宅に住んでいると、人からどう見られるのだろう」

そう気にしている方がいるかもしれません。

今の私は、公営住宅に住んでいることを恥ずかしいとは思っていません。それどころか、できることなら、この場所にずっと住みたいと思っています。

しかし、以前の私は違いました。

公営住宅は、収入の低い人が住む場所。以前の私は、そのような印象を強く持っていました。

住んでいる人についても、周囲から聞いた話をそのまま信じ、あまりよいイメージを持っていなかったのが正直なところです。

今振り返ると、私は公営住宅で暮らす人たちを、一つのイメージだけで見ていました。

この記事では、そんな私がなぜ公営住宅へ応募し、実際に暮らして何を感じたのかを正直に振り返ります。

この記事でわかること

  • 私が公営住宅に持っていた入居前の印象
  • 公営住宅への見方が変わったきっかけ
  • 実際に入居して分かった隣人との距離
  • 入居3年目の今、公営住宅をどう感じているか

入居前は、公営住宅によい印象を持っていなかった

以前の私は、公営住宅に対してよい印象を持っていませんでした。

「収入の低い人が住む場所」という印象に加え、住んでいる人の人柄についても、よくない話を耳にすることがありました。

さらに、日中自宅にいる人が多いため、ほかの住民の生活にも目が向きやすく、人間関係が近くなりすぎて暮らしにくいとも聞いていました。

自分で確かめたわけではありません。それでも私は、聞いた話をそのまま信じ、公営住宅を避けていました。

収入と人柄は、まったく別の話です。しかし当時の私は、一部の話だけで「公営住宅に住む人」全体を見ていました。

同じ職場の人たちが、公営住宅へ入居し始めた

公営住宅への見方が変わったきっかけは、以前の職場でした。

私と同じような立場で働く人たちが、次々と公営住宅へ入居し始めたのです。

希望してもなかなか当選できず、何度も応募している人もいました。実際の暮らしについて話を聞くうちに、公営住宅は、自分とは違う人たちだけが住む場所ではないと分かってきました。

身近な人たちは、家賃を抑えた分を貯金に回し、無理のない生活をしているように見えました。

公営住宅は、ほかに選択肢がない人だけが住む場所ではなく、将来のために住居費を抑える選択肢にもなる。

そう考えるようになった頃には、以前感じていた恥ずかしさはなくなっていました。

貯金をするなら、公営住宅で無理なく暮らしたいと思った

私自身が応募しようと決めた一番の理由も、住居費でした。

家賃のために無理を続けるより、公営住宅で暮らしを安定させ、少しでも貯金に回したい。職場の人たちの話を聞くうちに、私にもできるのではないかと思い始めました。

ただし、応募すればすぐに入居できたわけではありません。

私は合計10回応募し、応募を始めて4年目にようやく当選しました。

公営住宅で暮らす人の事情は、それぞれ違う

公営住宅は、所得など一定の条件を満たす人を対象とした制度です。

一方、公営住宅の家賃は一律ではありません。公営住宅法では、入居者からの収入申告をもとに、世帯の収入だけでなく、住宅の立地、広さ、築年数などに応じて毎年度の家賃を決める仕組みになっています。

私も制度を知る中で、収入には区分があり、入居している人の働き方や生活事情も一様ではないと分かりました。

何より、収入だけを見て、その人の人柄や暮らし方まで判断することはできません。

参考:e-Gov法令検索「公営住宅法」第16条国土交通省「公営住宅の優先入居について」

心配していた干渉はなく、近所付き合いは挨拶程度だった

入居前に心配していたのは、近所付き合いでした。

家にいる時間の長い人が多ければ、生活を見られたり、あれこれ言われたりするのではないか。そんな不安を持っていました。

しかし、入居してから現在まで、生活へ干渉されたことはありません。

私は日中仕事で不在にしていたため、近所の方からは「仕事をしている忙しい人」と思われているようです。顔を合わせたときに挨拶をする程度で、無理に近所付き合いを求められたこともありません。

もちろん、私が日中いなかったため、住宅内のすべてを知っているわけではありません。口うるさい人が一人もいないとも断定できません。

それでも、少なくとも私自身は、人間関係を理由に住みにくいと感じたことはありません。

むしろ、付き合いが挨拶だけなので、少し寂しく感じることさえあります。

初めての公営住宅暮らしで、どのように話し、どこまで親しくなればよいのかは、今もよく分かりません。近づきすぎると後々面倒になることもあると考えると、現在の距離が私にはちょうどよいのかもしれません。

外で立ち話をする姿に、懐かしさを感じる

住宅の外で、住民同士が立ち話をしている姿を見かけることがあります。

以前の私なら、それを「住民同士の距離が近い」と警戒していたかもしれません。

しかし、実際に住んでから見ると、印象は違いました。

どこか田舎の近所付き合いのようで、昔の暮らしを思わせる雰囲気があります。私は、その光景が嫌いではありません。むしろ、懐かしさを感じます。

深く関わらなくても、会えば挨拶をする。ときどき外で話している人がいる。その程度の人の気配がある暮らしを、今の私は心地よいと感じています。

知人から「あたり物件で羨ましい」と言われる

私が住んでいるのは、築約35年の3LDKです。家賃は月22,000円で、買い物や交通、通院にも比較的便利な場所にあります。

ほかの公営住宅に住んでいる知人からは、私の部屋の条件を聞いて「あたり物件で羨ましい」と言われます。

実際、私はこの暮らしを選んでよかったと思っています。

ただし、これは私が現在住んでいる住宅と棟の話です。

同じ公営住宅でも、立地、築年数、設備、自治会の活動、当番、周囲の生活音は違います。私の部屋が住みやすいからといって、公営住宅ならどこでも同じように暮らせるとは言えません。

まとめ|入居前とは、公営住宅の見え方が変わった

以前の私は、公営住宅に住むことへ抵抗がありました。周囲から聞いた話を信じ、住んでいる人たちを一つのイメージで見ていたと思います。

その見方が変わったのは、同じ職場で働く人たちが公営住宅へ入居し、無理なく暮らしながら貯金している様子を知ったからです。

私自身も応募を始め、4年目、10回目で当選しました。

実際に暮らしてみると、心配していた生活への干渉はなく、近所付き合いは挨拶程度でした。外で立ち話をする人たちの姿には、昔ながらの近所付き合いのような懐かしさも感じます。

公営住宅には、住宅や棟による違いがあります。誰にとっても必ず快適な住まいだとは言えません。

それでも、私にとって今の住まいは「あたり物件」です。

かつての私は、公営住宅を自分が住む場所として考えていませんでした。けれど今は、できることなら、この場所にずっと住みたいと思っています。

公営住宅シリーズ|08

公営住宅への印象と、入居後に変わった気持ち

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